直接接地回路用低圧絶縁監視装置

IGR-10

概要
本装置は、従来定期点検(絶縁抵抗測定)でしか知ることができなかった電力設備の対地間絶縁状態を活線で常時監視し電路の保全を支援する絶縁監視装置です。
測定方法にトランスのB種接地線を介し、電路に低周波監視電圧を重畳させるIgr方式を採用しているため、静電容量による電流を除いた真の絶縁抵抗電流が検出可能で、中性相を含めた電路全体について高精度、高信頼性の絶縁監視を行う事ができます。

特徴
●対地絶縁インピーダンスの抵抗成分に流れる電流を的確に検出して絶縁状態を計測表示します。
●OA・FA機器などが多数使用される電気設備の絶縁監視・地絡保護システムとして最適です。
●絶縁故障探査器を用いることにより絶縁劣化個所の活線探査が容易です。
●小型軽量化した1回路用の絶縁監視装置です。

注意事項
●Igr方式は絶縁検出用に低周波の監視用信号を利用しています。
  監視電路にこれと近似する周波数成分がある場合は検出誤差の原因となります。
●本装置は監視電路の損失抵抗が多い場合には、検出誤差となる場合があります。
  (トランスレスの太陽光発電等)
●監視電路の対地静電容量が多い場合、絶縁監視不能となりますので、弊社担当までご相談ください。
●常時の漏れ電流によって、B種接地とD種接地間に地電圧が誘起されている場合、
 絶縁監視不能となることがあります。
●高抵抗接地系やGPT接地系については、弊社担当までご相談ください。

製品リスト